さて、イヌの話。「バランスは裏切らない」
先日のハンドリング・セミナーでの撮影
こんな珍しい犬種をしかもハイクオリティで見せていただけるとは思いもよらなかった。 イビザンハウンド。プリミティブ(原始的)という意味で第5Gに属している。犬種名および色からすると地域限定で半固定化されたものを近年犬種として固定し育種されたのだろう。ファラオハウンドとの近似性は地中海地域という共通性があり過去に交雑した可能性はあるだろうが、育種の際に配されたとも考えられる。
この個体(いびちゃん)は、とてもコンディションが良い。骨格は健全で筋肉の発達も良く、贅肉はかけらも無い。見るからに強靱なロインがその運動性能を予測させる。ドッグショーにおけるジャッジの視点は立姿におけるバランスの吟味と歩様の予測から始まる。そして正しく見定めた構成バランスは予測を決して裏切らない。
では、歩様をご覧下さい。
素晴らしい。
それがどんな犬種であっても、どのような構成であっても、論理的に導かれた歩様予測を裏切られることは無い。
ようするにだ、立姿のバランスと歩様の乖離はハンドラーの所為だということ。すなわちいくら誤魔化してスタックさせても動けば一目瞭然にバランスは崩れる。ジャッジから見て動くはずの構成(このイビザンぐらいの構成であれば誰でもほぼ気づくだろう、犬種を知る知らないに関わらずね)なのに動けないのはハンドリングの干渉に寄ることが多いということ。
いびちゃん、初めての練習で「なにもするな」を実践しただけのこと。このイヌは決していじり回してはいけない。
「無為自然」 イヌ自ら然るべくあるがままの表現こそがこのイヌの魅力を最大限に生かしてくれるのである。
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