どーするミニチュアピンシャー 銘犬塾の原点

もう20年近くも前になるかなぁ、「ドッグショー喜怒哀楽」と称してBlogを書いていた。覚えている人いるかなぁ?ミニチュアピンシャーの歩様を自分なりに考察してみた事がある。

(懐かしいなぁ↓ この写真を見て「ピン」と来る方、お元気ですかぁ)

本編はとうの昔に消えて(消して)しまったが、その後始めた銘犬塾のテキスト内にはまだ残っている。雑誌記事(DOG DAYS')にも流用したっけな。

ハックニー歩様のメカニズムを考察した上でとFCIとAKCのスタンダードの違い。JKCの苦肉(ファジー)のスタンダード表記にについても言及した。

先日、JKCから数犬種のスタンダード改訂(2023年6月施行)が送られてきた中に、大幅改訂犬種として「ミニチュア・ピンシャー」が含まれていた。内容を吟味したところ、FCIのスタンダードに完全準拠した模様。以下、現在のFCI(参考にした頃と変わってはいない)における歩様の表記と今回のJKC改訂文。


FCI原本↓

GAIT/MOVEMENT: The Miniature Pinscher is a trotter. His back remains firm and rather steady in movement. The movement is harmonious, sure, powerful, and uninhibited with good length of stride. Typical of the trot is a ground covering, relaxed, fluent movement with strong drive and free front extension.

JKC↓

歩 様:トロッターである。背はしっかり保持し、歩様はかなり安定している。調和が取れており、自信に満ち、力強く、抑制されない長いストライドである。典型的なトロットはグラウンド・カバリングに富み、リラックスした力強い推進力を伴う流れるような歩様で、前脚は自由に伸びる。


そして、とても重大な変更が一つ

欠 点 (FAULTS):

(省略)
・ハックニー歩様。
(省略)

何をかいわんやである。(今頃かよ~~w)

ここで、以前の私的な結論だけをまず記すと、

・構成上のハックニー歩様はエラー(欠点)

・ハンドラーの干渉によるハックニーのような歩様は表現として許される

だったのだが、6月以降はどちらも欠点と見なされるわけだ。

AKC(米国)では許される~と叫ぶ方々もいるのではあろうが

ここは、日本であり、今後担当ジャッジはハックニーを欠点としてみなさなければならない。


さらに、断耳・断尾の是非について、禁止や欠点などの直接表現はないものの、しないことを前提とした表現に置き換わっている。

断耳・断尾をされていない個体はその形状においての評価は正しく行われる。

断耳・断尾をした場合、物理的に評価できないため、審査不可として低評価を受ける可能性は大いにある。(私見としてはそうすべきだと思っている)

ご存じの方も多いかと思うが、我が家は、日本の有名ミニピン犬舎であるグレートペガサスさんに、ショーイング等のご依頼をいただいている。2022年度もアワードを雌雄ともに獲得することが出来た。

CHIP OF GREAT PEGASUS (MAIL)

BARBARA OF GREAT PEGASUS (FEMAIL)

この2頭、普通に動かせばハックニー様の歩様はしない。

あとは、耳と尾・・・こればっかりは想像するしかないが、改訂スタンダードから大きく外れることはないと考える。

この改訂が犬種の今後にどのような影響を及ぼすのか、我が家では素材に事欠かないので、後日、順を追って考察してみたいと思う。


最近は「写真屋のおっさん」でもあるわけだが、何が一番気になるかというと立姿。

私がハンドリング指導を始めた頃はまだはっきりとした教室など無く、ハンドリングセミナーと銘打つとオーム真理教なんかの自己啓発セミナーなどとイメージがダブりカミさんなんかには嫌がられる時代だったw

この頃は様々なハンドリング指導を受けられる機会も増え、オーナーハンドラーさんの技量も徐々に上がってるはず・・・ハズ?

いやぁ、立たない犬のなんと多いことか!

撮影時の補正や指導にも限界があり毎回四苦八苦する。

上の2頭の写真をみて欲しい。

これ、犬が自分で立っている。いわゆるフリーステイだ。どちらもノーリード。

その一瞬を1/250秒で捉えた写真。犬任せなら必ずそのチャンスは来る。

骨格構成の正しい犬なら、必ず正しく立つ。そしてそれが誰からも見える。

多くのハンドラーが勘違いしている、犬が立たない最大の要因。

「立たせようとするから」

この一言に尽きます。4本の脚を置く場所を決めるのはハンドラーの仕事ではなく犬が決めるのです。よく聞くぼやきに「この犬すぐ動いてしまう」ってのがある。これは正しい位置に脚がおかれてないからです。犬は自分なりに正しく立とうとする。それに逆らって手順だけで立たせていませんか?

もとい、あなたの犬の正しい立姿を見たことありますか?

こうしてあーして、っこうやって・・・ではありません。

今どう立っているのかがわかっていなけれ正しく見せることは出来ません。

ハンドリングとは、犬を正しく評価してもらうためのもの

決して、良く見せようとするものではありません。曲がってるものをまっすぐ見せようとしたって犬は苦しいだけ。やり過ぎれば虐待です。

今一度考えてみてくださいね。

ハンドリング指導は随時開催しています。お気軽にお問い合わせください。


久々に犬の話を真面目にやってみたw

なるべく頑張って更新を続けますので、コメントにてご意見ご希望どんどんお寄せください。

それが糧になります。よろしく御願いしますね。


あ~~やっぱり、俺のレイチェル(上記メスピン呼称)は美しい。

そして結構正しい!

Dog&Bird Freewind Photo's Ownd

地元の野鳥観察・写真が主体です。 本業のDOGは今のところあまり出てきません。

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