冬鳥もそろそろ佳境に 其の弐 タイムリミットはあと少し。
もうホントに時間が無くなってきた。
白木蓮がほぼ満開。晴れ上がって汗ばむような陽気。来週辺りもう一度寒の戻りがありそうだがそれもつかの間一気に春から初夏に突入しそうな陽気です。
では残りを一気にご紹介といきましょうか。掲載を忘れた鳥さんにはごめんです。
この冬は猛禽が多かった。以前にも紹介したようにこの辺りには結構な数がいる。
そして種類によっては山中で繁殖しているようだ。この鳥もたぶんこの辺りで生まれたんだと思う。幼鳥の特徴を多く残すまだ1歳未満のハイタカ。この日河川敷でカラスと小競り合いをしていた。獲物をかすめられたのかなぁ ふと見ると林の木に溶け込むように留まっていた。
↑この日からテレコンがほぼ常用になった。換算1050mmノートリでこんな感じ。鳥さんも撮る方もやや気楽になる。
向いてる方向変えただけだけど、若くても顔つきは精悍な猛禽です。
このハイタカのこの辺りでの主食と思われるのは↓
ここ数年数が減ってあまり五月蠅くなくなったガビチョウ(特定外来種)。先日木の根元にいる2羽ほど飛ばしたらハイタカに「なにすんねん」とばかりに頭の上を旋回された。
特定外来種と言えばこんな綺麗なのもいる。↓ソウシチョウ
やはり声がでかく、ウグイス、コルリ、コマドリなどの生態系を脅かすらしい。これも猛禽の餌になってるんだとは思う。
川原にはアオサギと冬鳥のダイサギ。上腿が黄色っぽくアオサギよりも少し大きい。単独で見かけることが多い。これも春になると北に去って行く。入れ替わりに上腿が黒いアオサギより少し小さいチュウダイサギが群れでやってくる。多数でコロニーを作ってうるさかったり臭かったりといろいろ問題を起こすのはチュウダイサギ。最近はあまり聞かなくなったから数は減っているのかもね。
この一風変わった風貌の持ち主はシメという冬鳥。
とにかくこの時期は喰いまくってシベリアまで飛べる体力をつけている。お弁当の付いていないクチバシは珍しいくらいに大食らい。
右の地味なのはメス。
そして、この太ったシメが大好物なのは
小振りでありながらかなり獰猛な猛禽。(数枚閲覧注意)
チョウゲンボウという。ハヤブサの親戚で最近の研究では同じくオウムの仲間とされる。
2枚目のシメをぶら下げている手つきを見ればオウム飼いにはよくわかると思う。
このときも右脚にはしっかりと得物が。
文字通りシメをシメ上げている。
音が聞こえてきそうだ・・・これも手掴み
獲物の羽をくゆらすとは・・・
お食事中、失礼致しました。
弱肉強食は大自然の常。みんなそうして生きている。
川原に行く途中、野鳥なんだが野鳥に見えない野鳥がいた。
国鳥、キジ!
このキジ、人を見るとピヨピヨ鳴きながら寄ってくる。
どうやら狩猟用に放鳥された飼育物らしい。邪険にすると文句を言いながら去って行く。なんだかなぁ カワユイ・・・
2月の野焼き前の草刈り後姿が見えなくなった。が、先日、新しい仲間と対岸の道路を歩いていた。
声をかけたら振り向いてヒヨヒヨ。健在で何より。
で、一緒にいたのはやはり放鳥と思われるオスでした。
野性に返れよ~~~
近いところでは 梅の甘い蜜を堪能するメジロ
多くは語らない。これも春を告げる鳥だから。
玄関を出てすぐに出くわす鳥たちもいる。
とってもフレンドリーだったルリビタキのメス。
同定が結構ややこしいのがメスなんだがこれぞ本物のメス。
3-4日見かけたがこのイケズなオスと共に早々と見なくなってしまった。
早く渡ったのならええが・・・
このところ野良猫が元気なのが少々気になる。これもまた弱肉強食かぁ・・・
林道でしか見かけたことのなかったウソが
いきなりゴミ出し場の木にいたりする。条件が悪くて申し訳ないが・・・
(いずれプチ遠征分で再紹介します)
↑こちらは、ウソのオス。ホントのウソのオス。頬から首の紅が美しい。
↓こちらはアカウソと呼ばれる亜種のオス。腹まで淡く紅が差す。
次の日にやってきたのは、イカル↓ でかい黄色い嘴がなかなかの迫力です。
「珈琲欲しーぃ」ってとっても優しく美しく鳴くのです。数日後には川原の灌木に↓
ウソもイカルも南の都市公園辺りから山を目指してやって来たのだと思う。
川原に目をやればカワセミが、産卵で遡上してきたワカサギを食っている。
みなもう春の準備です。北へ向かう渡り鳥だけでなく留鳥もペアリングから巣掛け繁殖期に入ります。なるべく見えない山中や藪の中に引っ込んでしまう事が多くなり。声しか聞けない野鳥たちも増えてきます。
そして、昨年は鳥見すら出来なかった私がこの冬一番再会したかった野鳥。
ようやく川原で捉えることができました。
それは・・・ベニマシコ
プチ遠征で振られる事、数回(リベンジ済み)。さらには川原で撮影大失敗することもあり・・・
ようやくご紹介できます。
すっかり色づいた成鳥のオス ↓ ベニマシコを漢字で書くと「紅猿子」そう、猿の紅い顔に似ているからのようです。
まだまだ白っぽい若オス↓ 来年には真っ赤になるかなぁ
こちらはとにかくシックなメス↓
知ってか知らずかド派手に撮れる黒バックがお好みのようです↓
↑川原での初対面時も今朝の締めも↓
彼も彼女もまもなく北に旅立ってしまいます。あとわずかもう少しだけ楽しませて下さいな。
紹介を忘れている野鳥もいそうな気がしますが・・・まあそのうち。現在までこの辺りで声を含めて確認した野鳥の種類は90種弱。昨秋に鳥見を再開してからまだ再会していない種類も数多くいます。
冬鳥が去ると、入れ替わりに夏鳥がやって来ます。それもまた楽しみな春なのです。
さて、今年初の再会がもう一つありました。やはりペアで現れたのは
いつものご両人です。これから繁殖行動に入りそうなので、なるべくそっとしておこうと思います。
で、次回予告は、一番頻度の高いプチ遠征。宮ヶ瀬湖のほとりをぐるりと半周する
早戸川林道を纏めてみたいと思ってます。↓予告画像
では、今日はこの辺で。
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